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高度医療のご紹介

概要・病院情報・沿革

7.歯の高度先進医療

口腔インプラント科・歯科口腔外科 鈴木 英治

【1.口腔インプラント治療とは】

B本治療法は、口腔領域における高度先進医療の一つで、従来の歯牙欠損・顎欠損の患者に対し義歯やブリッジに換わる治療法であります。

具体的には、欠損部位の顎骨に直接または骨移植を行い人工歯根を埋入して、咬合および咀嚼機能を回復するもので、治療効果は従来の方法に比べて飛躍的に向上改善するものであります。

口腔インプラント治療の現状

実際に、義歯を装着している患者さんがインプラント治療について知った時、その多くは治療を希望し、歯科医療施設を訪れます。患者さんは、義歯の装着感や機能性に対する不満を訴え、自分もインプラント治療を受けたいと申し出ることになる。

しかしながら、すべての欠損症例に対して、インプラント治療が容易に適応できるとは限らない。

【2.義歯やブリッジの装着による治療】

義歯やブリッジの装着による従来の治療方法では、受傷前の咀嚼機能や審美性・発音機能等を回復するために、必ずしも十分な結果を得ることが困難な場合があります。

なぜならば、通常の歯牙欠損に比べて、外傷によって歯牙が失われた場合には、歯槽骨骨折を伴っているケースが多く、これら症例の場合、歯牙のみならず歯槽骨部(歯ぐきの骨)の一部を失っているからです。

つまり、歯槽骨が失われると、歯牙欠損部位に義歯を装着する場合には、維持・安定させることが困難であり、ブリッジ装着の場合には多数歯の健全歯を削合して、支台歯とする必要があるからです。

義歯やブリッジの不満としては、

  1. 残存歯の負担が大きくなり十分に咬めない。
  2. 義歯を支える顎堤(顎の骨)が少ないため義歯が脱落し易い。
  3. 発音時に言語不明瞭になる。
  4. 異物感が強く吐き気をもよおす。
  5. 多数の残存歯を削る必要がある。
  6. しだいに顎堤の吸収をおこし補綴物適合が悪くなり機能が損なわれる。

などがあります。

【3.口腔インプライント治療のメリット】

口腔インプラント(Implant=植え付けるの意味)は人工歯根療法とも言われ、失ってしまった歯のあった部位の顎の骨に人工の歯根を埋め、その上に人工の歯を固定するための土台とするものです。

入れ歯(義歯)は歯肉にかぶせて乗せただけであるため、口の中で動き易く不安定で違和感を強く感じさせがちです。インプラントにすると顎の骨に直接固定されて支えられ、自分の歯がかつてそうであったように人工の歯で咬む振動がそのままに骨にも伝わり、自然な身体の一部のように感じることができます。

また、感覚面だけでなく、歯が抜けてしまうとその後歯根が埋まっていた顎の骨もだんだん少なくなっていき、ぴったり合わせて作った入れ歯(義歯)もずれるようになります。その上、入れ歯が歯肉にぶつかるその刺激に反応して、ますます顎の骨が痩せ細ってしまいます。この点も、インプラントにすると骨の減少を防ぎかえって骨の代謝を促し、健康な顎の状態の維持につながります。

  1. 従来の入れ歯(義歯)に比べて咬み砕く能力が優れている(自分の歯に匹敵する程度まで咀嚼能率を回復することが可能)。
  2. 入れ歯(義歯)と違い取り外す必要がない。
  3. 入れ歯(義歯)のように異物感がなく安定性にすぐれ、発音にも障害が少ない。
  4. ブリッジのように隣の歯を削ることなく、欠損歯のみを回復できる。
  5. 顎の骨に直接咬む刺激が伝わるため、顎骨の吸収が予防できる。

一般に、歯科治療は直接生命に関わる疾患ではないため、患者さんの治療に対する安易な考え方気になることがあります。

食べなければ生きていけない人間にとって、歯は最も大切な消化器官の一つです。歯の疾患は決して自然に治ることはありません。

たかが虫歯や歯槽膿漏とあなどらないで、早期にしっかりと最高の治療をすることが大切です。

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