中央放射線部

中央放射線部

概要

中央放射線部は、放射線や磁気を用いた最新の技術・設備をもって、診療に必要とされる画像検査や、放射線による放射線治療等の業務を行っています。
また、医療の一翼を担う専門職としての自覚と共に、多職種の連携を必要とするチーム医療にも積極的に参加し、部門の枠を越えたサポート体制を目指しています。
日々進歩する医療の世界において高精度な検査や治療を行うため、当院では最新の医療機器を導入するとともに、これらの装置の性能を十分に発揮できるよう、スタッフは日々研鑽を積んでおります。
これからも患者さん中心の医療を目指し、納得・安心の医療を提供できるよう努めてまいります。


当院では勤労者医療を推進すべく、MRI検査を休日にも対応しています。

当院では"勤労者の健康確保のための活動(勤労者医療)"を推進しています。
中央放射線部においても、平日の検査時間では来院できない、検査のために仕事を休むことができないなどの患者さんのため、休日にもMRI検査の対応を行っており勤労者医療の充実に努めております。(ただし、単純MRI検査に限ります。)


《医療放射線の最適化に関する取り組み》

今日の医療において放射線検査は欠かすことのできない医療技術の一つです。 正当な理由で行われる放射線検査は患者さんにとって多大な利益をもたらします。
放射線による身体への影響を考慮し、管理(最適化)された放射線利用を行うことが必要になります。中部労災病院では、医療被ばくに関する基本方針として「放射線安全管理委員会」を原則毎月開催し、対象となる放射線診療機器等における線量管理において評価検討を行い、院内にて公開しています。また、我々診療放射線技師の利用する医療放射線の安全確保のため「装置管理、施設管理、従事者管理」も併せて実施しています。

  • 中央放射線保有機器
 一般撮影部門  7室  一般撮影室4室、骨密度測定室、乳房撮影室、救急撮影室
 透視撮影部門  2室  汎用装置2室
 CT部門  3室  64列CT撮影室1室、救急専用64列CT撮影室、320列CT撮影室
 MRI部門  2室  1.5T撮影室 3T撮影室
 血管造影部門  2室  心臓カテーテル室、血管造影検査室
 核医学部門  1室  SPECT/CT装置室
 放射線治療部門  2室  リニアック室、治療計画CT室

チーム医療(タスクシフト/タスクシェア)の推進について

  1. 検査目的・患者情報を共有し、画像診断における読影の補助
  2. 放射線検査、医療被ばく等に関する説明・相談等

受診される地域の患者さんのために「より安全、安心な明るい医療」を考え、良質な医療サービス、医療安全、放射線安全管理の実践に取り組んでいます。


【連携医療機関の皆様へ】

当院は地域医療支援病院として、地域の医療機関の先生方と協力し、患者さん中心の医療を目指しています。
検査のお申し込みに関する詳細はこちらをご覧下さい。→ 休日も可能なMRI検査の予約方法について


スタッフ

  • 診療放射線技師数 32名(男性22名 女性10名)       2026年4月現在
  • 所属学会
学会名 人数
 日本診療放射線技師会(JART)  17名
 日本放射線技術学会(JSRT)  10名
 日本医学物理学会(JSMP)  1名
 日本医学物理士会(JCMP)  1名
 日本放射線腫瘍学会(JASTRO)  1名
 日本磁気共鳴医学会(JSMRM)  2名
  • 認定資格等
 認定資格名  人数
 第1種放射線取扱主任者(試験合格)  1(5)名
 第2種放射線取扱主任者(試験合格)  0(1)名
 検診マンモグラフィ撮影認定技師  4名
 X線CT認定技師  3名
 磁気共鳴専門技術者  1名
 放射線治療専門放射線技師  3名
 医学物理士  2名
 放射線治療品質管理士  2名
 放射線管理士  3名
 放射線機器管理士  1名
 被ばく相談員  1名

業務内容

【一般撮影】 部屋番号1・2・3・5・7・8

一般撮影では、胸やお腹、全身の骨などの単純X線撮影をはじめ、乳房X線撮影(マンモグラフィ)、骨密度測定など、X線を使用するさまざまな検査を行っています。目的とする部位を的確に撮影し、診断・治療に役立つ画像を得るためには、正確な撮影角度・ポジショニングが重要となります。患者さんの検査へのご理解、ご協力をお願いいたします。

単純 X線撮影室  部屋番号1・2・3・5

単純 X線撮影は、放射線の一種であるX線を照射し人体の内部を撮影する検査です。人体は骨、筋肉、軟部組織、脂肪、空気などで構成されているため、それぞれX線吸収率が異なり、これを利用して人体を透過したX線量の差を白黒の写真として診断に役立てます。

骨密度測定室  部屋番号7

骨密度測定では、骨を構成するカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の量を測定し、骨粗しょう症の診断や経過観察、薬剤による骨量減少の診断などを行います。骨折が発生しやすい腰椎部、大腿骨頚部の骨密度を直接測定することができます。検査は10分~15分程度で行うことができ、痛みもありません。骨密度を計測することにより、将来の骨折リスクを把握し、生活習慣を見直すなど、予防治療を行うことが可能です。

※当院では、なごやか検診の骨密度測定検査は予約なしで行っています。 外科外来にお問い合わせください。

乳房X線撮影室(マンモグラフィ)  部屋番号8

乳房X線撮影では、専用装置を使用し、乳房内の変化を撮影します。他のX線検査と違い、圧迫しながら撮影するのが特徴です。乳房撮影に適したX線を使用することで、異常を写し出すことができます。触ってもわからないような早期の小さな乳がんはもちろん、しこりを作らない異常陰影や細かな石灰化像も見つけることができます。当院の撮影装置は、画像(D)だけでなく、トモシンセシス(D)、バイオプシー(生検)とあらゆる検査が可能です。

また、高精細な診断画像が得られるため、微小な病変も発見しやすく、しかも被ばく線量を低減しており、やさしい検査が提供できます

※撮影は女性技師のみで行っていますので、安心して検査をお受け下さい。 (検診マンモグラフィ撮影認定技師4名)

※名古屋がん検診は午後予約制にて行っています。
外科外来にて電話で予約できます。(病院代表:052-652-5511で「名古屋がん検診」の予約とお伝えください。)

2020年8月 第三者機関「日本乳がん検診精度管理中央機構」によるマンモグラフィ施設画像評価認定を更新いたしました。当院では、認定女性放射線技師による撮影、質の高い画像を提供できる環境を整えております。

高画質でしかも線量

圧迫板は優しく乳房(乳腺)全体にフィットすることで圧力を分散します。

 乳房の硬さ、タイプに応じて圧迫板が胸壁~乳頭方向、左右方向に傾斜し乳房全体をじんわりと圧迫するので、今までの装置に比べて個人差はありますが、痛みが和らぎます。


 第三者機関「日本乳がん検診精度管理中央機構」によるマンモグラフィ検診施設・画像評価の認定を受けております。当院では、認定女性放射線技師による撮影、質の高い画像を提供できる環境を整えておりますので、積極的に検診をお受けください。

歯科口腔外科用パノラマ撮影室  部屋番号5

歯科口腔外科で行うパノラマ撮影は、歯や顎骨曲面を1枚の画像として描出するもので、隣接する歯との重なりもほとんどなく、上下顎骨全体の概観像を得るのに効果的です。撮影時は頭部周囲を撮影装置が一周し顎骨全体の断層像を撮影しますので、頭や口等を動かさないようご協力をお願いいたします。

移動型X線撮影(ポータブル撮影)

移動型X線撮影は、一般的にポータブル撮影と呼ばれ、手術室や重症の患者さん、また移動が困難な患者さんのために移動型の装置を使用し、各種の撮影を行うものです。


【X-TV室(透視室)】 部屋番号10・11

X-TV撮影とは、身体の中の様子をリアルタイムで透視し写し出す撮影方法です。一般的には胃のバリウム検査などが知られていますが、用途は幅広く身体の中に入れる医療器具や造影剤がどのように動いているか観察する際など、様々な検査や治療で利用されています。


【CT室】 部屋番号12・13

CT検査とは、X線とコンピューターを使用して身体を輪切り状に撮影し、体内の様子を詳しく調べる検査です。この検査では短時間で広範囲の撮影をより細かく行うことができます。


【MRI室】

MRI検査とは、強い磁場と電波を用いて、人体をいろいろな方向から撮影する検査です。 放射線被ばくはなく、造影剤(薬)を使用することもなく血管・膵管・胆管系などの画像が得られます。当院のMRI装置はSiemens Lumina 3.0T、Siemens Aera 1.5Tの2台体制で運用しています。3テスラ、1.5テスラの利点(高磁場強度、高時間分解能、AI技術等)を使い分けながら、医療安全を優先し、より良い診断画像を提供していきます。どちらもトンネル径が広く奥行きもクラス最短で、LED照明によりトンネル内も明るくなっているためより広く感じられます。また、その設計により検査中の圧迫感が軽減されることから、「閉所恐怖症・小児・重度肥満 ・脊椎後湾」などの患者さんにとっても、そのハンデが障害とならない工夫が多数取り入れられたやさしい装置です。

※各部位すべての専用コイルを備えているため、微細な部分も鮮明に描出可能です。
MRI検査は平日に来院できない方のために、休日検査も行っています(予約制)。コロナ禍で人との接触が少ない利点もあります。

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【血管撮影室】 ※3階

血管撮影検査とは、通常の撮影では映らない血管の状態を確認するため、カテーテル(細い管)を介して造影剤を注入し、血流や腫瘍の分布、血管の狭窄や閉塞を調べる検査です。


【リニアック室(放射線治療室)】

第三者評価プログラムへの参加

当院では公益財団法人 医用原子力技術研究振興財団が実施する治療用照射 装置出力線量の第三者機関による評価プログラムを受けております。外部監査を行うことで、より安全な放射線治療の提供を目指しております。

放射線治療とは、電離放射線を人体(腫瘍・癌)に照射し、吸収されたエネルギーが体内で引き起こす生物作用により、病変した細胞にダメージを与える治療方法です。外科的治療、化学療法と並ぶがん治療の三大柱の一つとなっています。放射線治療は外科的治療とは違い体内侵襲が少なく、また、技術の進歩により治療期間も短く、精度の高い治療が可能になってきています。

当院では放射線治療品質管理士と放射線治療専従の看護師を配置しております。

放射線治療品質管理士とは・・・

放射線治療の安全管理体制を確立することを目指して開始された認定資格であり、放射線治療の品質管理を行う能力と経験を有する者です。当院においても放射線治療の現場で精度の高い治療を提供すべく、品質管理を行っています。また、放射線治療専従の看護師は、放射線治療をされる患者さん一人一人が主体的に治療に参加できるよう、治療中だけでなく治療前後のケアも含め、心身ともにサポートできるよう努めております。

放射線治療装置:リニアック

当院の放射線治療装置には、高エネルギーの放射線を体の外から方向を変え病変部に照射(外部照射治療)するリニアックがあります。 放射線を人体に照射することになりますが、ターゲットはあくまでも腫瘍などの病変部です。患者さん一人一人に適した治療計画を立て、綿密な線量計算のもと安全に効率よく、健常組織にはできるだけダメージを与えないよう行われます。


【RI室】

微量の放射性同位元素(RI)と、臓器や組織に特異的に集まる薬が合わさったもの(放射性医薬品)を使って病気の有無を調べる検査です。目的とする臓器や組織に集まった薬は、放射線を体外に向けて放出しますので、それをシンチカメラと呼ばれる専用のカメラを用いて画像にします。機能情報を持つシンチカメラ(SPECT)と解剖学的情報を持つマルチスライスCT(吸収補正・フュージョン画像目的)を融合し、同一寝台上で連続して撮影・検査できるSPECT/CT装置の画像から、今までのRIの画像とは異なる解剖学的位置、形態情報を得ることができます

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使用検査機器 NM/CT850(GE製)

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負荷心筋SPECT画像

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核医学画像とCT画像の融合画像(骨)


【臨床実習について】

 放射線部における臨床実習は、これまで大学等で学んだ知識・技術を実際の医療現場で実習体験することにより、診療放射線技師の業務と責任を理解し、医療チームの一員として、放射線業務に関する基本的知識、技能、医療現場での患者接遇、安全管理を習得することを目的としています。放射線部は、病院の1階と3階にあり、1階が一般撮影検査、透視検査、CT検査、核医 学検査、放射線治療、磁気共鳴(MRI)検査。3階は血管造影検査の7部門に分かれています。また、病院内のチーム医療を理解するため、実習期間に余裕がある場合は、放射線部以外の施設見学も行っています。当院の放射線技師は、病院実習に来られる学生の方々に、実習目的に合わせて、大学等 で学んでいる基礎授業が、臨床現場でなぜ必要かということを理解し、今後の学習に役立てていただきたいと考えて実習指導を行います。

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