重要なお知らせ
小児科診療の停止について

脳神経外科の診療内容

特色

脳神経外科専門医が常勤し、24時間急性期診療にあたっています。神経内科と密に連携し内科的治療・外科的治療につき適切に判断します。個々の患者さんにあった治療を提案し安全性の高い治療を提供することを心掛けています。


医療連携

地域の開業医の紹介を通じて診察、画像検査等行います。当院での治療が終了した際には地域連携を通じてかかりつけ医の下での通院をお願いしております。当院では定期的な画像診断を継続いたします。


認定・研究等

  • 当院で脳神経外科治療を受けた患者さんへのお願い
    現在、当院では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database: JND)」に協力しています。2018年1月から当院脳神経外科に入院された患者さんの臨床データを解析させていただき、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。
    本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、その旨をお申し出くださいますようお願いいたします。その他研究事業についての資料の閲覧を希望される方は、脳神経外科学会ホームページ(https://jns-official.jp/public/studyinfo)をご参照ください。

本院で脳神経外科治療を受けた患者さんへのお願い


主な疾患

疾患名 疾患の簡易解説
内頚動脈狭窄症 脳梗塞の原因の一つです。近年高血圧・高脂血症・糖尿病など生活習慣病の合併や食事形態の変化に伴い患者数は増加傾向です。症状のない内頚動脈狭窄(無症候性)と一過性の脳虚血症状(TIA)や永続する麻痺や構音障害など発症し判明する内頚動脈狭窄(症候性)があります。症状に応じて内科的治療・外科的治療(内膜剥離手術:CEA・頚動脈ステント治療:CAS)が必要か判断します。
くも膜下出血 くも膜下出血の多くは頭蓋内血管に形成された瘤(脳動脈瘤)が破裂することにより生じます。緊急性の高い疾患で、再破裂予防のための処置を行う必要があります。外科治療には開頭手術による動脈瘤頚部クリッピング手術と血管内治療(カテーテル治療)によるコイリング手術があります。
脳出血 一般的に高血圧に関連した脳出血(高血圧性脳出血)が最も多く、高齢化に伴い発症するタイプの脳出血(脳皮質下出血)や内服している血液サラサラ薬(抗凝固薬)により二次的に生じる脳出血も増大傾向です。外科的手術が必要な場合、全身麻酔下に開頭血種除去あるいは内視鏡下血種除去、脳室ドレナージなどを行います。
未破裂脳動脈瘤 脳ドック等で発見されるものが多く、通常は無症状です。部位、大きさ、経過観察中の形状変化の有無等にて治療方針を決定します。破裂動脈瘤(くも膜下出血の原因)と同様、開頭手術と血管内治療があります。画像による経過観察(保存的治療)が選択されることもありますので専門医のいる機関を受診することがやはり重要と思われます。
急性期脳梗塞 急性発症の脳梗塞のうち、外科治療が必要な場合、脳神経外科で対応します。急性期治療には大きく脳血栓溶解療法(tPA)と脳血栓回収療法があります。これらの治療は従来の内科治療より機能回復に優れているとされています。当院は一次脳卒中センターの認定を受けており急性期脳卒中の治療を常時行える体制を整えております。
 頭部外傷  転倒・転落や交通事故等で頭部を受傷された場合、脳神経外科で対応します。受傷後急性期(1週間以内)は症状の変化が大きく入院が必要な場合もあります。また、受傷して1カ月以上経過して発症する疾患(慢性硬膜下血腫)があります。歩きにくさや認知機能の悪化、頭痛が徐々に進行することが多く、まれには意識障害が出現します。外傷後に「おかしい」と感じたらの脳神経外科を受診して下さい
 脳腫瘍(良性・悪性)  脳腫瘍は脳実質自体から生じる脳腫瘍(グリオーマとも呼ばれる)と脳、神経の周囲の構造物(硬膜や神経鞘)から生じる腫瘍(良性腫瘍が多い)に大きく分かれます。また、癌の中には脳に腫瘍が転移するものがあります。麻痺や言語障害、視野障害など症状は部位により様々です。まずは画像診断をすることをお勧めします。必要に応じて手術や薬物治療、放射線治療など組み合わせて治療します。確定診断には手術による病理検査が必要です。
 下垂体腫瘍  下垂体腫瘍と呼ばれるホルモン産生する部位に腫瘍が生じることがあり、下垂体腺種と呼ばれる良性腫瘍が大部分を占めます。鼻腔より細径の内視鏡を挿入し下垂体病変へ到達します。脳腫瘍と同様に様々な治療法があり、適切に判断します。内視鏡手術ではより視野が広く取れるため低侵襲で安全な手術が可能です。
 正常圧水頭症  歩行障害、認知機能障害、尿失禁が主な症状です。画像診断および髄液検査(タップテスト)で臨床診断が確定され、外科的手術(シャント手術)を行います。神経内科と連携しており適切な診断、治療を受けることができます。
脳動静脈奇形・硬膜動静脈瘻・もやもや病•海綿状血管腫・慢性期脳梗塞 脳卒中のうち比較的稀な疾患です。頭部MRIおよび造影検査にて診断されます。動静脈奇形・硬膜動静脈瘻では外科治療として開頭手術、血管内治療があり、症例により放射線治療を組み合わせます。もやもや病・慢性期脳梗塞(中大脳動脈閉塞症・狭窄症)に対してバイパス手術を行います。海綿状血管腫は無症状のものから、出血を繰り返したり、痙攣を発症することがあり、適切な治療が必要です。専門医のいる病院受診をお勧めします。
脳動脈瘤の治療は相手をよく知ることから
脳腫瘍の治療では脳機能障害を最小限に
正常圧水頭症について

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