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小児科診療の停止について

外科・消化器外科の対応疾患

主な疾患

疾患名 疾患の簡易解説
食道癌 食道癌は、初期にはほとんど自覚症状がありません。進行すると飲食時の胸の違和感、飲食物がつかえる感じ、体重減少、胸や背中の痛み、咳、声のかすれなどの症状が出ます。検査には、上部消化管内視鏡検査と上部消化管造影検査(バリウム透視検査)、CT検査、MRI検査、PET検査、腹部超音波検査、超音波内視鏡検査などを行います。治療法は、内視鏡的切除、手術、放射線治療、薬物療法があり、単独または組み合わせた治療を行います。
胃癌 胃癌は、胃の壁の内側をおおう粘膜の細胞が癌細胞となり発生する悪性腫瘍です。症状には、胃の痛み・不快感・違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振、食事がつかえる、体重が減る、貧血、黒い便(血便)などです。検査では、上部消化管内視鏡検査や上部消化管造影検査(バリウム透視検査)CT検査、MRI検査、PET検査、腹部超音波検査、超音波内視鏡検査などを行います。治療法は、内視鏡的切除、手術、薬物療法があり、単独または組み合わせた治療を行います。
肝臓癌 肝細胞癌は、肝臓の細胞が癌化した悪性腫瘍です。肝細胞癌の発生には、肝炎ウイルスの感染、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎などによる肝臓の慢性的な炎症や肝硬変が影響しています。
肝臓以外の臓器にできた癌が、肝臓に転移したものを転移性肝癌といいます。転移性肝癌は肝細胞癌とは区別し、最初に癌ができた臓器(原発)に準じた治療を行います。
初期には自覚症状がほとんどありません。腹部超音波検査、CT検査、MRI検査などによる画像検査、肝機能、腫瘍マーカーなどの血液検査です。治療は、肝予備能(肝機能がどのくらい保たれているか)や、肝臓以外の臓器に転移があるか、脈管(門脈、静脈、胆管)への広がり、癌の個数、大きさなどに基づいて検討します。肝切除、穿刺局所療法(ラジオ波焼灼療法、経皮的エタノール注入、経皮的マイクロ波凝固療法)、塞栓療法(肝動脈化学塞栓療法、肝動脈塞栓療法)、薬物療法、免疫療法などがあります。
胆道癌 胆道癌は、胆道にできる悪性腫瘍です。周囲のリンパ節、肝臓、肺などの臓器に転移したり、膵臓などの周囲の臓器に浸潤(癌が周囲に染み出るように広がっていくこと)したりすることがあります。黄疸、右上腹部痛、体重減少などの症状があります。血液検査、腹部超音波検査、CT検査、MRI検査、PET検査、内視鏡検査などで検査します。治療は手術、薬物治療です。
膵臓癌 膵臓癌は膵臓にできる癌で、悪性腫瘍です。腹痛、食欲不振、腹部膨満感、黄疸、腰痛、背部痛などが症状です。糖尿病の発症や増悪がみられることがあります。血液検査、腹部超音波検査、CT検査、MRI検査、PET検査、超音波内視鏡検査等を行います。治療には、手術、薬物療法、放射線治療があります。手術のみ、もしくは手術と薬物療法、放射線治療を組み合わせた治療(集学的治療)を行います。切除できない場合は、主に薬物療法や薬物療法と放射線治療を組み合わせた治療を行います。
大腸癌 大腸癌は、大腸(結腸・直腸)に発生する癌で、悪性腫瘍です。腺腫という良性のポリープが癌化して発生するものと、正常な粘膜から癌発生するものがあります。早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などの症状があります。注腸造影検査、下部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査、CT検査、MRI検査、PET検査などを行います。治療には、内視鏡治療、手術、薬物療法、放射線治療などがあります。
乳癌 乳癌は乳腺の組織にできる癌で悪性腫瘍です。乳房のしこり、乳房のえくぼやただれ、左右の乳房の形が非対照になる、乳頭から分泌物が出る、などが症状です。男性にも発生することがあります。乳房の周りのリンパ節や、肺、肝臓、骨、脳などに転移することがあります。乳癌は自分で見つけることのできる癌の1つです。日頃から入浴や着替えのときなどに、自分の乳房を見たり触ったりして、セルフチェックを心がけましょう。セルフチェックで見つけられないこともあるため、定期的に乳癌検診を受けることは非常に重要です。診察(視触診)、マンモグラフィー、超音波検査、針生検検査、CT検査、MRI検査、骨シンチ検査、PET検査等を行います。治療法には、手術、放射線治療、薬物療法があります。
胆石症 胆道にできた結石の総称です。結石の存在部位により、胆嚢結石、総胆管結石と呼ばれます。上腹部痛、背部痛、肝機能障害、発熱、黄疸などを生じます。検査は血液検査、腹部超音波検査、CT検査、MRI検査、内視鏡検査、超音波内視鏡検査等を行います。治療は内視鏡的結石所毛、手術です。多くは腹腔鏡手術が行われています。
鼠径ヘルニア 鼠径部(足の付け根)に生じるヘルニアの総称が鼠径ヘルニアです。一般的に"脱腸"と呼ばれている病気です。腸や腸を覆う脂肪組織、卵巣、膀胱などが腹壁に生じた欠損部から飛び出します。内臓の脱出により鼠径部に膨らみができ、違和感や不快感、痛みを伴うこともあります。多くの場合は腹圧がかかったときに飛び出し、仰向けになると引っ込みますが、放置すると次第に大きくなっていき、内臓がはまりこんで元に戻らない状態(嵌頓)となることがあります。治療は手術です。腹腔鏡手術も行われています。

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