がん

がん分野の治療と仕事の両立支援

がん治療の動向と当院の両立支援取り組み状況

近年がん治療は日々進歩しており、患者さんが治療を受けながら働き続けられる可能性が広がっています。治療における平均入院日数は短くなり、通院にて治療を受ける患者さんが増えていることも影響しています。当院では、治療を受けながら働きたいと希望する患者さんに対して、患者さんの病状や治療スケジュールと仕事内容を照らし合わせて、治療と仕事が両立できるよう支援を行っています。

がん治療の特徴を踏まえた働き方の例

・治療スケジュールに応じたお休みの取り方
(例 手術や外来化学療法日は、有給休暇や会社独自の病気(療養)休暇、傷病手当金制度を活用して、仕事をお休みする。)

・抗がん剤治療の副作用に対する工夫
(例 抗がん剤投与日を調整して、副作用が強い期間を公休日にあてる。)
(例 倦怠感が強く表れる場合は、昼休みや短時間でも横になれる場所の確保をする。)
(例 痺れが強く仕事に影響を与える場合は手袋の着用を認めてもらう。)

・手術後の身体状況に配慮した働き方
(例 胃切除の手術後、1回の食事量を少なめにして、食事回数を増やすなど、就業時間中の食事への配慮を勤務先へ申し出る。)
(例 重量物運搬動作がある場合は、術後一定期間控えてもらう必要を説明し配慮を得る。)
(例 人工肛門や人工膀胱(ストーマ)を造設した場合、装具交換可能なトイレ等が勤務先に整備されているか確認する。)

※上記の働き方はあくまで例であって、患者さんの病気や仕事の内容によって変化するものです。

 治療と仕事を両立するにあたっては、自身の病状や治療スケジュール、就労環境を踏まえてどのように両立していけるか検討していくことが必要です。こうした検討を両立支援コーディネータ―がサポートしますので、ご希望がありましたら、お気軽にご相談ください。