重要なお知らせ
小児科診療の停止について

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「は行」の症状/疾患

徘徊

徘徊とは認知症の周辺症状のひとつであり、目的なく歩き回る、車椅子で動き回る、床やベッドの上でゴソゴソするなどの行動をさします。認知症の周辺症状は夕方から夜間にかけて増悪することが多く、夜間の徘徊は介護する家族の大きな負担であり、危険行動でもあります。徘徊が起こるきっかけは環境の変化、過去の習慣や記憶のよみがえりによるものなど様々です。主治医に相談して対応を考えましょう。

背部痛

骨の異常・筋肉疲労による筋肉痛、神経痛などで痛みが生じます。膵臓がんや肺がんの症状のこともあります。突然の激痛や、強い痛みが続く場合は狭心症や大動脈解離など危険な病気の可能性もあり早めの受診が必要です。

発達(小児)

乳幼児期の運動や言葉の遅れに対して、血液検査や発達検査などの必要な検査を行うとともに、療育施設への橋渡しを行います。また、落ち着きがない、かんしゃくを起こしやすい、集団行動が苦手、こだわりが強い、特定の教科が極端に苦手、など様々なお困りごとに対しては、医師と公認心理師・臨床心理士が連携して、カウンセリングなどの心理社会的治療や投薬治療を行い、必要に応じて児童精神科などの専門施設への紹介も行います。

瘢痕拘縮(傷跡のひきつれ)

外傷や手術後の傷跡のケアについて、薬物療法やテーピングなどによる症状の緩和や改善を指導し、必要に応じて手術療法も行っています。また再発しやすいケロイドに対しても薬物療法のみではなく、放射線科の協力のもとに放射線治療も併用し再発防止を目指して手術も行っています。

肺がん

肺がんは非小細胞がんと小細胞がんの2つに大きく分類されます。さらに非小細胞がんは腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなどに分類されます。日本人の肺がんで最も多いのは腺がんで、次に扁平上皮がんが多いです。腺がんなどの非小細胞がんでは一般的に臨床病期0期から3期の一部までが手術の適応で、それ以外の病期では化学療法(抗がん剤)や放射線治療を行います。一方、小細胞がんの多くは化学療法や放射線治療を行いますが、早期の場合は手術を行うこともあります。

肺気腫

準備中

肺高血圧症

準備中

白内障

カメラのレンズの働きをする水晶体が濁って見にくくなる病気です。症状は視力低下、かすむ、ぼやけるなどです。原因は加齢によるものが最多ですが、打撲やステロイド治療などによって生じることがあります。進行した白内障は手術をする必要があります。超音波で水晶体を砕いて吸い出し、人工レンズを挿入するという手術を行います。

橋本病

原発性甲状腺機能低下症で最も多いのは慢性甲状腺炎(橋本病)です。橋本病は自己免疫疾患の一つで、主な症状は甲状腺腫大です。血中甲状腺ホルモン(fT3, fT4値)の低下と甲状腺刺激ホルモン(TSH)値の上昇、甲状腺に対する自己抗体が陽性となることで診断されます。血中甲状腺ホルモン値が低下するため、徐脈、心肥大、うつ状態、筋力低下、脱毛、皮膚乾燥、過多月経、低体温などの症状がみとめられます。甲状腺ホルモン製剤の内服で補充療法を行います。

発達障害

発達障害は産まれついの性格・脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴のある状態です。そのため養育者が育児の悩みを抱えたり、こどもが生きづらさを感じたりすることもあります。発達障害があっても、本人や家族、周囲のひとが、特性に応じた日常生活や学校・職場での過ごし方を工夫することで、本人の特性を活かし、日常生活の困難さを軽減することができます。

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

自己免疫異常による甲状腺機能亢進症です。比較的女性に多く、体質が影響する部分もあり、しばしば1型糖尿病と同時に見つかります。甲状腺に対する刺激抗体により血中甲状腺ホルモン(fT3, fT4)値が上昇し、動悸、発汗、イライラ感、下痢、体重減少などの症状が出現します。治療としては、まず内服薬が多くで選択されますが、改善が不十分の場合は手術療法や放射性ヨウ素内用療法が行われます。

ばね指

ばね指は指の付け根付近に力がかかり、同部の腱や腱鞘に炎症が起きて腱鞘炎になり、さらに進行し引っ掛かりが生じ、ばね現象が起きる病気です。局所安静や消炎鎮痛剤の内服や外用薬、腱鞘内ステロイド注射で治療しますが、これらが無効な場合や再発を繰り返す場合は、日帰りでの腱鞘切開術を行います。

パニック障害

突然の動悸やめまい、発汗、息苦しさ、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こし生活に支障が出ている状態です。パニック発作を繰り返すうちに発作のない時も不安を感じたり、特定の場所や状況に強い不安を感じるようになってしまいます。不安感のほか強い身体症状を伴いますが身体の検査には異常が見つかりません。原因がわからないためさらに不安が募り生活に支障が出たり、原因を探して多数の医療機関を受診する(ドクターショッピング)の状態にもなりやすいといわれています。「死んでしまうのではないか」という程の強い不安が発作的に出現しますが、適切な薬物療法を用いることで症状の緩和を図ることが可能です。

パーキンソン症候群

パーキンソン病(別項)と同じような症状を呈しながら、別の原因と関連している疾患をまとめてパーキンソン症候群とよびます。脳梗塞によるパーキンソン症状、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症やパーキンソン病以外の脳変性疾患(進行性核状性麻痺・多系統萎縮症など)が含まれます。認知症のひとつであるびまん性レビー小体病でも歩行障害などパーキンソン病に似た症状が認められます。パーキンソン症候群の疾患はパーキンソン病と異なり内服治療の効果が乏しいことが多いです。

パーキンソン病

パーキンソン病とは手足の振戦(ふるえ)やこわばり、動作緩慢、転びやすいなど運動症状を初発症状とする脳の変性疾患です。60歳以上の100人に1人の発症といわれます。抗パーキンソン剤の内服が有効です。レビー小体型認知症にも同様の運動症状が出現します。また進行性核上性麻痺、正常圧水頭症、多発性脳梗塞でもパーキンソン病に似た症状を呈します(パーキンソン症候群と呼ばれる)が、薬の効果があまりありません。抗精神病薬や胃腸薬の副作用でパーキンソン症状を呈することもあります。(厚労省指定難病)

肥満症(高度肥満症)

日本肥満学会ではBMI(Body Mass Index)25以上の方を肥満と定義し、さらに膝痛・股関節痛・腰痛を伴ったり糖尿病や脂質異常症など慢性疾患の合併がある場合は、治療の対象である病気として「肥満症」としています。治療は栄養と運動療法の指導を中心に毎日の体重測定と記録をつけることから始め、多くの場合は各種の薬物療法や超低カロリー療法を追加して行います。高度肥満症の場合はさらには胃の縮小手術も行われます。

頻尿

尿が近い、回数が多いという症状を頻尿といいます。一般的には起床から就寝までの排尿回数が8回以上の場合を頻尿としています。頻尿の原因のひとつとして、膀胱に十分尿が溜まっていないのに尿意が抑えられない「過活動性膀胱」があり脳卒中や前立腺肥大のみばかりでなく加齢によりおこることもあります。夜間頻尿は、加齢とともに頻度が高くなり日常生活に支障がでることがあります。多尿の原因は糖尿病など内科疾患の場合もあります。

微熱

微熱には明確な定義はありませんが一般には37度から37.4 度程度の体温を指すようです。長く続くものでは自律神経の乱れや膠原病などの可能性があります。乳幼児や高齢者は体温調節が下手なので、炎天下や冬に暖房が強すぎる場合も微熱程度に体温が上がることがあります(うつ熱)。

鼻中隔湾曲症

薄い骨と軟骨からできてい鼻の左右を分けている壁(鼻中隔)が、曲がることによって鼻づまりとなる病気です。 いびきの原因となる場合もあります。中部ろうさい病院耳鼻咽喉科では全身麻酔下にて手術を行っており、鼻の中を切開して、軟骨、骨の一部を除去し鼻づまりの改善を目指します。

複視

ものが二重に見えることを複視といいます。片目でははっきり見えるのに両目で見ると二重に見える場合は眼球の動きが左右で異なっているのかもしれません。眼球の動きは脳幹の眼球運動を支配する核や核から始まる動眼神経などの脳神経が関与しています。脳幹部の小さな梗塞や出血のほか、糖尿病でも微小血管障害のために動眼神経麻痺がおこることがあります。甲状腺疾患では眼球を動かす筋肉に炎症がおこり複視がおこります。重症筋無力症では、疲労によって起こる複視が無力症の初発症状のことがあります。

腹痛

痛みの部位や強さ、性質(鈍い痛み、疝痛(さし込む痛み)、発症のしかたなどで原因は様々です。胃や腸のみでなく循環器系や泌尿器系・婦人科系に原因があることもあります。

不定愁訴の相談

微熱、ふしぶしの痛み、頭痛、しびれ、めまい、喉がつまる、胸が苦しい、動悸・食欲不振・過食・意欲低下・倦怠感・不眠などの症状は原因の診断がつきにくく、一般的な健診では症状があるにも関わらず「異常なし」の場合があります。女性外来では器質的異常の有無の確認、器質的異常が見つからない場合の対応法など検討し治療方針をアドバイスしていくことが可能です。

不明熱

原因のはっきりしない発熱を不明熱と呼びます。厳密には38.3℃以上の発熱が3週間以上続く場合をさします。感染症や膠原病、悪性腫瘍などを念頭に検査を行います。

ふるえ

ふるえ(振戦)には手足の安静時振戦や何かの動作に伴い起こる運動時振戦などがあり、細かいふるえからバタバタした大きなふるえまで多彩です。原因も甲状腺機能亢進症などの内科疾患によるものや家族性の本態性振戦などさまざまです。脳の変性疾患であるパーキンソン病の症状として安静時のふるえが手足に認められることがあります。字を書く時にだけ手に出現するふるえは「書痙」とよばれ無意識におこるる不随意運動(局所性ジストニア)といわれています。

不安障害

原因不明の対象のない、とらえどころのない不安が主な特徴の疾患です。脳内のセロトニンの減少によって生じ、適切な薬物療法で寛解が得られます。

副鼻腔炎

ちくのう症(副鼻腔炎)とは、副鼻腔の粘膜が何らかの原因で炎症を起こしている状態のことです。感染、アレルギー、カビ(真菌)、腫瘍、歯など様々な原因で臭い鼻水、鼻づまり、顔面痛、嗅覚障害などの症状が出現します。内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)を行っています。現在主流で行われている手術で体への負担の少ない手術です。また安全に手術を行うためにナビゲーションを使用しています。

不妊症

不妊症とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。不妊症のカップルは10組に1組といわれていますが、近年、妊娠を考える年齢が上昇していることもあり、この割合はもっと高いとも言われています。男女とも、加齢により妊孕性(妊娠する力)が低下することが分かっています。女性は30歳を過ぎると自然に妊娠する確率は減り、35歳を過ぎると著明な低下を来します。加齢により子宮内膜症などの合併が増えること、卵子の質の低下が起こることが妊孕性低下の原因と考えられています。男性は、女性に比べるとゆっくりですが、35歳ごろから徐々に精子の質の低下が起こります。

不眠症

日本人の平均睡眠時間の減少とともに、本邦でも罹患頻度が増加していますが、依存性の少ない薬剤の登場により適切な医療の提供が可能となっています。不眠症には入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害などのパターンがあります。不眠になる原因としては環境変化、無呼吸・痛み・かゆみなどの身体要因、悩みやイライラなど心の要因、アルコールやニコチン、カフェインの過剰摂取・薬の副作用といった生活習慣要因など多因子が関係します。睡眠導入剤を常用すると高齢者ではふらつき、幻覚などを生じ、認知症と区別のつかない状態(偽性認知症)がおこることもあるので薬剤の選択に注意が必要です。

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症は足を栄養する下肢の血管が動脈硬化により狭くなったり、詰まってしまう病気です。主な症状は歩くと足が痛い。足が冷たいなどです。放置すると最悪の場合は足が壊疽を起こし切断を余儀なくされます。なるべく早く受診して血流の状態を調べ、適切な治療を受けることが大切です。

ヘリコバクター・ピロリ感染

ヘリコバクター・ピロリ菌は胃の粘膜に住みつく細菌で、日本人の場合、年齢が高い方ほどピロリ菌に感染している率が高く、60歳以上の方は60%以上が感染していると言われています。ピロリ菌に感染していると、胃十二指腸潰瘍、胃がんなどのリスクになると言われており、内服薬で治療することができます。ただし、治療前に胃がんの有無や胃炎の程度を評価するため、胃カメラを受けていただくことが必要です。

変形性股関節症

加齢や寛骨臼形成不全(骨盤の作りが悪い)などにより股関節の軟骨が削れて股関節の痛みや可動域制限がでる病気です。股関節の診察やレントゲンで診断します。まずは痛み止めやリハビリでの保存治療を行いますが、それでも改善に乏しい場合は骨切り術や人工股関節置換術を行います。中部ろうさい病院の整形外科ではナビゲーションを用いたAnterolateral supine approachにて人工股関節置換術をしており、より正確で低侵襲な手術を心がけています。

変形性膝関節症

加齢や肥満などにより膝関節の軟骨が削れて膝関節の痛みや可動域制限がでる病気です。診察やレントゲンで診断します。痛み止め、リハビリなど保存治療をまず行いますが、改善に乏しい場合は骨切り術や人工膝関節置換術を行います。痛みの原因が膝関節の内側に限局し、靭帯が痛んでいない場合は人工膝関節単顆置換術(部分人工膝関節)を行うこともあります。

片頭痛

肩こりなどから起こる緊張型頭痛が「頭が締め付けられるように痛い」のと異なり、片頭痛の痛みは「ズキズキとま脈打つような痛み」と表現される頭痛です。何らかの原因で脳を包む硬膜の血管が急激に拡張することによって起こります。ストレス、睡眠不足、天候、飲酒などがきっかけのことが多く、女性では月経前緊張症候群の一つの症状になることもあります。非ステロイド系消炎鎮痛薬、アセトアミノフェンなどの鎮痛薬の効果に乏しく、トリプタン製剤など血管収縮を促す鎮痛薬をタイミングよく服薬する必要があります。頻回に起こる例では予防薬として血管拡張作用のある薬や抗うつ剤、抗てんかん薬を内服する場合があります。最近は発症抑制薬として痛み物質の伝達を抑える注射薬も使用できるようになりました。

ホットフラッシュ

過剰に汗をかく病気を多汗症といいます。全身の汗が増加する全身性多汗症と手のひらや足の裏、脇、顔など体の一部に汗が増える局所性多汗症があります。卵巣機能の低下した更年期にはホットフラッシュとともに顔面・頭部の異常発汗を認めることがありますが生理的な現象で疾患ではありません。

膀胱炎

尿路感染症は腎臓、尿管、膀胱、尿道に細菌等が侵入して生じた感染症です。急性膀胱炎は若い女性に多く、症状は排尿時痛、頻尿、尿混濁が3主徴です。急性腎盂腎炎も若い女性に多く、症状は発熱、側腹部痛になります。どちらの病気も抗生剤で治療を行います。また尿道炎は若い男性に多く、症状は排尿時痛、尿道からの排膿になります。尿道炎は性行為を介して感染する場合が多く注意が必要です。

母斑、血管腫、良性腫瘍

母斑とは皮膚に生じる腫瘍のひとつです。一般的には「あざ」として知られていますが、「あざ」にもいくつかの種類がありそれぞれ特徴や治療法が異なります。形成外科では状況に応じて良性悪性の判断を皮膚科に相談しながら体表の腫瘍の切除を行っています。腫瘍の種類によっては手術、レーザー治療を組み合わせるなど傷跡が目立ちにくくなる工夫を行って治療を行います。

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